しおかぜレモンのまちブログ

  • 十分に静かにしていれば、植物が話しかけてくる

    情報が溢れる現代、私たちの耳は常に「誰かの声」で埋め尽くされています。SNSの通知、テレビのニュース、誰かの期待。その騒がしさの中で、自分自身の心の声さえも、かき消されてはいませんか。 緑の区画の奥深く、葉っぱに埋もれたキンカの家は、簡単には見つけることができません。キンカはただ、静かに座って...
  • 捕まえられない静けさを、扉に変える(Sudatchiの家)

    「意味のあることをしなさい」「役に立つ人間になりなさい」。私たちは幼い頃から、そんな物差しで測られてきました。何を作っても「それでいくら稼げるの?」と聞かれるような世界。でも、本当に私たちの魂を潤すのは、そんな効率の向こう側にある「無意味なほど純粋な情動」ではないでしょうか。 ワークショップ横...
  • 完璧な形に、欠けを含める理由

    自分の欠点を見つけると、すぐに「直さなければ」と焦ってしまうことはありませんか。世の中が求める「正しく、美しい形」に自分を合わせようとして、削り、磨き、いつの間にかクタクタになってしまう。そんな完璧主義という重い鎧を脱げずにいるあなたへ、ある隣人の家のお話をさせてください。 八ヶ岳の森で作って...
  • 感じすぎて、疲れているとき

    人混みから帰ってきたとき、あるいは誰かとの何気ない会話のあとで、どっと重い疲れが押し寄せてくることがあります。他の人が気にも留めないような小さな変化に動かされ、引きずってしまう自分。「もっと図太くなれたら」と、何度思ったかわかりません。 子供のころの私は、人が集まる場所がどこか苦しくて、誕生日...
  • 感情に「居場所」をあげる

    私たちは、自分の中にある「扱いづらい感情」を、つい追い出そうとしてしまいます。怒りは醜いから、悲しみは弱いから、不安は邪魔だから。けれど、追い出された感情たちは、行き場をなくして、より強い力であなたの心のドアを叩き続けます。 「ココロのおかたづけ」とは、感情を捨てることではありません。それぞれ...
  • 眠れない夜に

    時計の針が刻む音だけが、やけに大きく聞こえる深夜。目を閉じれば閉じるほど、頭の中にはとりとめのない思考が渦を巻き、眠りの岸辺はどんどん遠ざかっていきます。明日のことが不安で、今日の後悔が追いかけてきて、ただ横たわっているだけの自分が、世界から取り残されたような気持ちになる。 かつての私は、この...
  • 泣きたいのに、泣けないとき

    悲しいはずなのに、涙が出てこない夜があります。心はひどく揺れているのに、体だけが冷たく、頑丈な殻に閉じこもってしまったような感覚。泣けない自分は冷淡なのではないか、それとも心が壊れてしまったのではないか。そんな不安が、さらにあなたを孤独にしていきます。 私にも、どうしても泣けない時期がありまし...
  • 怒りを、どこにも出せないとき

    誰にも気づかれないように、心の奥で静かに火を消そうとすることがあります。言葉を飲み込み、表情を整え、何事もなかったかのように振る舞う。けれど、消したはずの火は、行き場を失って体の中に熱を持ったまま居座り続けます。「大人なんだから」「ここで怒っても仕方ない」——そう自分に言い聞かせるほど、心は重...
  • 何もしたくないのに、何かしなければと思うとき

    「何もしたくない」。そう体が言っているのに、頭の中のもう一人の自分が「何かをしなければ」と急かし続けます。止まることは許されない、休むことは停滞だ。そんな霧のような義務感に包まれて、私たちは何もしていないときでさえ、休まる暇がありません。 ココロのおかたづけのセッションでよく耳にするのが、「何...
  • 明日のことで頭がいっぱいなとき

    夜、布団に入って目を閉じると、まだ来てもいない明日のスケジュールが頭の中に広がってしまう。あれをしなければ、これを忘れないようにしなければ。心はすでに明日へと飛び出してしまい、今ここで横たわっている自分の体だけが、置いてけぼりになっているような感覚。私たちは、まだ存在しない未来を管理しようとし...
  • 誰かの言葉が、頭から離れないとき

    ふとした静寂のなかで、ずいぶん前に誰かに投げかけられた言葉が、不意に蘇ってくることがあります。それは鋭いトゲのようだったり、あるいは冷たい雨のようだったりして、今の自分をじわじわと侵食していく。「もっとしっかりしなさい」「あなたらしくない」——そんな、もう送り主すら忘れてしまったような言葉の断...
  • 「愛」とは何色か?:漂う家に住む妖精タンジと、光のプリズムが教える統合の美学

    家ごと旅をする妖精、タンジの物語 レモンブリーズ王国でも特にユニークな住人が、妖精のタンジです。彼の家には住所がありません。なぜなら、家の下にある二本の細い足で、数日ごとに場所を変えてしまうからです。屋根の貝殻を帆のように広げ、風の吹くままに漂う彼の暮らしは、自由そのものです。 そんなタンジ...