十五夜に、月を眺める時間はありますか
9月の中頃には、十五夜がやってきます。まだ少し先のことですが、このあたりの空氣が澄んでくると、月の見え方がずいぶん違ってくるのを感じます。
標高1,100mのこのあたりは、街灯りが少ないぶん、月がとても大きく、はっきりと見える夜があります。特に用事がなくても、ふと外に出て、しばらく空を見上げてしまうことがあります。
月を眺めるという行為には、何かを達成する目的がありません。ただ見て、しばらく時間を過ごすだけです。効率を求められる毎日の中で、こうした「何のためでもない時間」を持つことは、思っている以上に贅沢なことなのかもしれません。
十五夜には、すすきを飾ったり、丸いものをお供えしたりする風習がありますが、難しく考えず、ただ夜空を見上げるだけでも、じゅうぶんその氣配を感じられる氣がしています。
今年の十五夜、もし空が晴れていたら、少しだけ手を止めて、月を眺める時間を作ってみてください。
何のためでもない時間ほど、心を静かにしてくれる。