紅葉が色づき始める前に、庭でしていること
アトリエの庭の木々が、まだ本格的に色づく前の、この微妙な時期が好きです。緑と黄色が入り混じって、どっちつかずの表情をしている今だけの景色です。
この時期になると、庭仕事も少しずつ様子が変わってきます。夏の間伸び放題だった枝を整えたり、落ち葉を集める籠を物置から出してきたり。本格的な紅葉が始まる前の、いわば助走のような作業です。
急いで手をつける必要はないのですが、少し早めに始めておくと、いちばん美しい時期をゆっくり眺める余裕が生まれます。焦って紅葉のピークに庭仕事をすると、結局どちらも中途半端になってしまうことに、毎年氣づかされます。
標高1,100mのこのあたりは、平地より少し早く色づき始めます。まだ緑の濃い庭を見ながら、数週間後の景色を思い描くのも、この時期ならではの楽しみです。もうすでに赤くなり始めている葉もあります。
準備というのは、地味で目立たない作業ですが、後の景色をどれだけ味わえるかを左右する、案外大事な時間なのだと思います。
いちばんの見頃を楽しむには、少し早めの準備がいる。